衿 芯

衿芯の種類
衿芯とは、長襦袢の衿に半衿をかぶせる
ように縫った後、袋状になっている
部分に通すプラスチック製の芯の事を
いいます。とはいいましても、この
プラの衿芯は、昔の時代は存在しません
ので、これ以外にも、分厚い木綿を衿の
芯にする方法もあります。どちらも
学生服の衿カラーとよく似た用途で、
どちらも衿元と衣紋を綺麗にぱりっと
見せる為の物であります。
どちらの方が良いかといいますと、現在の主流はこのプラの衿芯を使う方法だと思います。
付け方を申しますと、昔からの分厚い木綿(三河木綿)を使う方法は、プラのようにこの木綿を衿に通すのでは
なく、その木綿にまず半衿をくるむように縫い付けてからそれから長襦袢の衿に縫い付ける事によって使い、
プラを使う方は、半衿は直接長襦袢に縫い付けて、この衿芯を長襦袢を着る時に装着し、ぬぐ時は
外して使うので、縫う工程だったら明らかに現在の衿芯、写真のプラスチックの衿芯を通す方法の方が楽と
言えます。
私の教室の場合は、どちらも半々くらいだったら古い方のやり方を伝承したい処ですが、和服に精通して
いない人もだいたいはこのプラの衿芯を持っているので短時間で付けられるこちらでレッスンしています。
衿芯の種類
写真を見て下さい。上から順に、1カーブのかかった物で通気の穴があいている物。2その下が、それに穴だけ
あいてないタイプ 3次が、カーブのかかっていない真直ぐなタイプ。4そして分かりにくいですが;メッシュの
衿芯です。1と2はカーブがあるタイプでこれを長襦袢の中に通すと丁度いい具合に衣紋や衿元の縁に当たり、
真直ぐのより少しだけ衿が楽に綺麗に見せれる物です。では3のまっすぐのタイプは使えない衿芯なの?
といったら別にそういう訳ではなく、腕が上がれば、カーブしてようがなかろうがどちらでも上手く出来るので
もうすっかり口癖ですが、「好み」っていう感じです。
メッシュの衿芯はどんな時に使うかと言いますと、これは夏用です。他の定番衿芯に比べたらあまりしっかりと
堅くなくふにゃふにゃなので、ないよりはましという風に私は解釈しています^^;;ダメ?
メッシュの衿芯を使ったら普通の衿芯より、夏涼しいかと聞かれたら、別に変わりません;
長襦袢の衿に半衿をかぶせ縫った中にこれを通すんですよ。すでに夏着物をきるという時点で暑いですから
好みになります。
衿芯の値段と選び方
衿芯はだいたい二本入りで300円前後です。安いです^^
すごくしっかりした固めで見た目もすごくいい衿芯も高くて4〜500円です。普通の衿芯でOKですよ。ただ、
注意してほしいのは、先の説明にもあるように、柔らかい物ではなく衿元がピシッと決まりやすい、しっかりとした
衿芯を選んでほしいです。
因に櫻茶ろんでは、写真一番上のカーブのかかってしっかりとした物を二枚で250円でお分けしています。

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